分解クリーニング
なんとなく似たようなイメージのあるフレーズですが、管楽器の「クリーニング」と「みがき」は別項目の作業になります。
管楽器は様々なパーツがあり、少し複雑な構造や設計になっています。
主に木管楽器の分解クリーニングは、キーを支えたり動かすための芯金(しんがね)にオイルが注油されているので、使用頻度や経年によってオイルが汚れてキーの動きが鈍くなった状態を解消するための作業です。(管楽器の種類によって、調整ネジ・鍵ネジなども分解クリーニングの対象になります。)
金管楽器では、ピストン部分やレバー部分などが該当します。
分解クリーニングは、正常な可動を目指した作業項目で、内部的な意味が強くなります。
サックスの分解クリーニング前
例)芯金の汚れが少ないので分かりにくいかもしれません。
サックスの分解クリーニング後
例)今回の汚れは薄いですが、長期の保管やメンテナンスされていない管楽器は汚れが黒くなってきます。
管楽器の「みがき」
外観を見て分かりやすい「管体みがき」や「キーみがき」などがあります。
みがき・クリーニングの違い
管楽器の場合は、大きく分けて「内部的な要素」と「外観」の違いがポイントになります。
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クリーニング: 主に調整と関連する内部的な項目で、見た目では分かりにくいことがあります。
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みがき: 外観のキレイさで、見た目で分かりやすい。
管楽器の見た目(外観)をキレイにするのは「みがき」になります。